2018年10月2日火曜日

自分自身から自分自身が盗む。

なんてわかりにくいタイトル(笑)
先週の金曜日は、こころとつながるヨーガの日でした。9月のテーマはアスティヤ「盗まない」でした。


なぜか(?)私も含め、参加者のかたもグッタリするテーマ(笑)
これ、ちゃんと向き合うと本当にグッタリしちゃうんです。

盗まないって当たり前じゃんとお思いですか?
そんなことありません。

もちろん、人様からものを盗むのはしないでしょうが、盗まないというのはそんな単純な事ではないのです。

例えば、友達が楽しい予定の話をしている時、私の時は…と言って自分の話で会話を盗んでいませんか?待ち合わせに遅れるのも、相手の時間を盗むことになります。
このように見ていくと、私たちは知らず知らずのうちに、他人から、未来から、環境から様々な物を盗んでいるのです。

特に気づかず盗んでいるのが自分自身から。

例えば、他人や属している組織からの要求や期待に応えることばかりを優先しているとすれば、自分の内なる情熱を盗んでいる事になります。また、過去にはあったのに今はないものや、将来ないかもしれないものに囚われ、目の前に十分にあるものに目を向けないことも自分自身からの盗みです。

自分自身で自分自身を盗むという事は、自分自身を傷つけ、可能性や希望、生きる力を自分で盗んでいる事と同じです。

なぜ、そんな事が起こるのかと言えば、私たちの意識が自分以外に向きっぱなしだからです。今は情報が溢れる社会です。それに溺れないように必死にくらいつくことで、結果溺れてしまうという悪循環。

それを防ぐためにも、一度立ち止まる事が大切です。立ち止まり、自分自身に追いつく時間が必要なのです。それは何もたくさんの時間や労力を必要とはしているわけではありません。信号待ちをしている時に1から10まで数を数えることに集中してみてください。

盗み続けるスピードは自分で自分の首をグイグイ締め付ける力となっていきます。まずはスマホを少しの間しまって、目を閉じてゆっくり数を数えてみてください。立ち止まった時に見える景色は、少し違う景色に見えるかもしれません。


0 件のコメント:

コメントを投稿