気象病という言葉をご存知ですか?
例えば天気が悪いと膝が痛いとか低気圧が近づくと頭痛がするといったものです。もちろん、軽い症状の人から、重い症状の人まで様々ですが、とにかく、天気の悪さや低気圧などと共に起こる症状です。
もちろん、実際何かしら症状が起きているので何とか改善、もしくは緩和する対策が必要です。薬を使う方もいればアロマを使ったりお灸だったり、今はスマホのアプリでも頭痛危険日を教えてくれるものもあります。
今日ご紹介するのは、ちょっと別の視点からのアプローチです。
私たちは溢れんばかりの情報から天気が悪い、もしくは低気圧が近づくと調子が悪くなる人がいることを知っています。もしかしたら、近くにそういう人がいたかもしれません。
そして、実際に自分がそうした症状が出ると、やっぱり!となって、天気の悪さと症状の結びつきはどんどん強固なものになっていきます。ちなみにこれは心の働きです。つまり、天気が悪いと膝が痛むという頭(思考)での判断(思い込み)です。
そうすると、その事が意識的にせよ無意識的にせよ気になる。気になると痛い。痛いから気になる。気になるから痛い…という悪循環に入っていきます。スマホのアプリで教えてくれるのも数日前から低気圧を気にするのですから、自分ではそれほど…とおもっていても、無意識下において、もの凄い意識が集中します。
つまり、実際に現象として「痛み」加えて、「痛い(のは嫌)」という思いも同時に、それもかなり強く働いているのです。実はこの「痛い」という思いはなかなか手ごわいやつで、起きているその痛みのかなりの割合を「思い」が占めいているのです。
長くなりましたが、ここからです(笑)
このような症状の人の話を丁寧に聞いていると
①雨が降ると痛い
②雨が降っても痛くない
③晴れてる日でも痛い
④晴れていて痛くない
の4つのパターンが出てきます。もちろん、頻度も程度も劣るかもしれませんが、雨だから痛いわけでは無かったりするのです。ところが、人間の頭というのはこうだと思ってしまうと、その他をないがしろにしてしまう。それは良きにしろ悪しきにしろです。
多くの人はこの「①雨が降ると痛い」が頭を占めているので、その事だけ強調されて残ります。そして薬やアロマ、もしクはアプリなどそれぞれの方法を使って痛みを取る事をします。現象として確かに起きている「痛み」は取れるかもしれませんが、大半を占める「痛い」という思いという点からすると「逃れるための対処」という事になってしまいます。悲しいかな、逃げよう、逃げようとすると追ってくる…のです。
その時は一時的に収まるかもしれませんが、天気が悪いのも、低気圧が通過するのも日常的な事ですのでこれでは、いたちごっことなってしまうのです。
では、どうするのか?
着目する点は、「②雨が降っても痛くない」という日です。雨が降っているにも関わらず、完全に痛くないもしくは、多少なりとも痛みが和らいでいる日。どんな事をしたのか、もしくはどんな事をして過ごしていたのか。
ここに、一人ひとりの解決ポイントの可能性があります。例えば、それは前日にゆっくりお風呂に入ったという事かもしれないですし、友達とお茶をしてたという事かもしれません。決して大きいことではない「何か」、そして、もしかすると「痛み」とは直接関係の内容に思えることかもしれませんが必ずあります。
思い当たる事があれば、それをすればいいのです。上手くいくことは続ければいい。
私たちは自分自身もそうですが、自分以外の全ての環境とも繋がって、お互いに影響を与えながら、そして相互に依存しながら生きています。自分自身だけの繋がりだけではなく、そうした自分とつながっているすべての環境を視野に眺めていると、思いもしない方法が見つかったりするものです。
そんな小さなきっかけが、次の変化を生みだします。そうすることで心の治癒力にスイッチが入り、身体の治癒力にも良い影響を与えていくのです。
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