2018年11月5日月曜日

心は答えをだして、安定したがる癖がある。

昨日はホリスティックコミュニケーション京都27期の最終日でした。今期も頭フル回転で、いつもセミナー終わった後は若干グッタリしますが、これもまた心地いい疲れです(笑)

特にこのセミナーではホリコミの基本を学ぶため、徹底して原因追及をしません。これだけでも初めて参加の人は戸惑ってしまうようです。

なぜなら、原因が見つかれば問題を解決できると無自覚に思い込み、当たり前にその思考でモノゴトに対して臨んでいるからです。なので、最初はかなり意識的に気をつける必要があります。

しかし、この「原因探し癖」をよくよく観察してみると、面白いことが分かります。

例えばこんな事例です。

「ついつい食事の時に晩酌しちゃうんですよね…。そんなに沢山、呑むわけじゃないんですけど。別に呑みたいとかっていう訳じゃなく、ついつい。コレステロールも気になるから止めた方がいいと思うんですけどね。ついつい(笑)ストレスなのかなぁ。どうなんだろう…」

というクライアントの言葉に対して、カウンセラーの人はストレスに食いつきます。医療関係者はコレステロールに食いつきます。

当たり前ですが、セラピスト側の食いつきどころによって大きく話の展開は変わります。さらに、セラピストのものの見方によっても話の展開はいくらでも変わってきます。

ところが先にも書きましたが私たちは当たり前に原因が見つかると解決できると信じています。そのうえ、専門的な知識や技術を学ぶとき、そのように習うわけですからより、その無意識の働きは強まっています。

しかし、セラピスト側の切り口によって違うとなると、その先に出てくる原因って?一体…(笑)

ではなぜ、すぐに自分が分かる切り口に飛びつき、さらに原因を探してしまうのでしょうか?

それは「心は答えをだして、安定したがる癖がある」から。

話を聴きながら、何が問題なのかなぁと聴いている時、実は心は無意識に落ち着きません。話を聴いているようで、心は持っている知識を総動員して、あっ、これなら!という言葉を探しています。その間、無意識でも心はザワザワしています。

そんなことないと思いがちですが、無意識なので本人は気づきません。(でも見ている方は意外とよく分かります)

つまり、表向きは傾聴という姿勢を貫きながらも、実は分の知識にあった「言葉」をずっと探しながら聴いているのです。厄介なのはセラピスト本人が気づいていないという点です。

ちゃんと傾聴しているようで、実は自分の求める答えを探している。つまり、セラピスト側が自分の安心を得るために無意識のうちに探しているのです。さらに厄介なのはそうした「言葉」を見出すことで、多くの事を見逃してしまうという事です。

そのうえ、こうしてセラピストにとっての安心できる答えが見つかる事で、当初の問題「ついつい晩酌しちゃう」に加えて、「コレステロール」や「ストレス」という別の問題がセラピストによって生みだされてしまったことも忘れてはいけません。

という中で原因探しが始まるという…。ますます複雑になっていきます。

これは誰にでもある心の動きです。それは無意識のうちに、ほとんど瞬間的に行われているので、繊細によくよく注意して自分自身を観察する必要があります。

さて、このクライアントさんは結局、何が問題でどうしたかったんでしょう?

*晩酌の回数を減らしたかったのか?
*吞む種類のお酒を変えればよかったのか?
*お酒を呑む代わりに何か別の事をすればよかったのか?
*お酒を呑むことでお腹が出てきたことが気になっていたのか?
*晩酌を減らして、使えるお小遣いを増やしたかったのか?
*本当は、晩酌をすることで夫婦げんかになるのを何とかしたかったのか?

…答えはその本人の中にあります。

セラピストがクライアントさんの言葉尻をとって推測する事ではありません。だからこそ、セラピスト側の質問力が大切になってくるのです。

ずっと学び続けていても、本当に難しいんです。今だに、あぁすれば良かったなぁと帰りの電車で反省することも毎度のことです。そしてこれから先も、ホリコミを通して自分のものの見方や心の癖を観察し続ける日々は続きそうです。

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