ヨーガでは明確に自分自身と心は別のものという定義をしています。それはよく青空と雲のような関係で例えられます。
空を見上げると、雲が浮かんでいます。
その雲が私たちの感情や心です。
雲は天気や季節によって、一日の中でも色々な表情をみせます。
ほっこりさせるようなひつじ雲の時もあれば、
薄く空をベールで覆うようなかすみ雲、
台風のときのような重くのしかかるような雲。
私たちの心も同じです。
怒っていたり、悲しんだり、
喜んだり、わくわくしたり、
自分を卑下してみたり、
いつもコロコロ変わります。
私たちは、この雲を自分と間違えてしまうのです。
雲のように常に変化し続けている心を自分と思い込んでしまうのです。
ではこの変化し続ける心が自分自身なんでしょうか?
自分自身だとしたら、
どうして心は
私たちをこんなに悩ませるんでしょう?
どうしてこんなに苦しめて、振り回すんでしょう?
本当に心は自分自身なんでしょうか?
ヨーガでは
雲の上にある青空が自分自身だといいます。
台風のようにどんよりしていても、
必ずその上には穏やかな青空が変わらずあります。
それが自分自身です。
コロコロ変わる心にしがみつかないで。
コロコロ変わる心にそんなに寄りかからないで。
コロコロ変わる心を甘やかさないで。
そんな不安定な心に頼らずに。
「自分自身」に頼れるように。
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